ささえる医療へ 地域医療再生の方程式 著者:村上智彦 四六判/192頁/定価 1,540円(本体1,400円+税10%) ISBN978-4-652-06923-3(取次扱 / 理論社) 発売日:2012/2/20 その地域で死んでもいいなって思えたら、地域医療は充実します。 破綻した町に飛び込んで5年 戦う医療は終わった 夕張の医療を全国の医療モデルへ 村上医師の地域医療学 第一章〔4年間を振り返って〕 第二章〔在宅医療の時代〕 第三章〔公としての医療〕 第四章〔震災に活きる地域医療〕 第五章〔時代の中の地域医療〕 第六章〔医療と教育〕 第七章〔これからの夕張医療センタ―〕 〔講演〕 著者紹介 村上智彦 tomohiko murakami 医療法人財団 夕張希望の杜夕張医療センターセンター長 1961年 北海道生まれ。財政破綻した夕張こそが地域医療のモデルになると考え、スタッフとともに地域医療構築、ライフワークである夕張の町づくりに精力的に取り組んでいる。 担当編集者より ささえる医療というのは、死を敗北ではなく必然と捉えて、何でも医療にお任せしないで、自分自身で健康や人生を考え、自らも汗をかいて次の世代のことを考えると言うことです。 言い換えると「死生観のパラダイムシフト」が必要になる。そうすると、その地域で死んでもいいなって思えたら、地域医療は充実するんだ、と。 地域の医療現場での実践を踏まえて、夕張に赴いた5年間を振り返り、3.11以後、被災地へ実際に赴いて「ささえる医療」を実践した、村上さんの想いが凝縮しています。 理想に向かってまっすぐ進む、村上さんの表紙写真の笑顔が印象的な一冊となっています。 斉藤隆幸