株式後悔

~後悔せずに株式公開する方法~

著者:杉山央・茂田井純一・澤井泰良・青嶋康雄 他
四六判/392頁/
定価 1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN 978-4-86408-450-5
発売日:2010/10/28

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IPOはビジョナリーカンパニーへの道

取引所の気持ち、証券会社のつぶやき、監査法人のぼやき、VCの苦悩、弁護士の憂い。
ひとつの設例に立場の違うプレイヤ−が、横断的に意見を述べる、本音の一冊。

  1. 株式後悔物語
    あんなに頑張ったのに・・・/退場した方がいいと思うときも/努力と株価
  2. 取引所のキモチ
    審査担当者もサラリーマン/取引所だって民間企業/ 審査担当者だって、人間だもの/資料は語る/黙っているのは、つらいこと!
  3. 証券会社のキモチ
    そんな相談されても困るよ(社長の愛人)/証券会社まかせ(おたくが面倒見てくれるんですよね?)/上場準備と資本市場/上場審査は大学受験? 証券会社は予備校講師?/規程は誰のためのもの?/上場前のタレこみ/社長、それって脱税です!?/社長の車と会社のお金/調達資金はどこへ行く?/ストックオプションについて/証券会社の審査って、何のため?
  4. 会計士のキモチ
    適正なんて言えるか!/“監査”法人なんです/“税理士”でもないのです/“オレが会計基準だ”って誰が決めたの?/だけどボクたちも反省・・・/研究開発費の処理/社長、それはムリです!/ご利用は計画的に/営業だけじゃなくて・・・/ガバナンスって何?/厚化粧はキラワレマス
  5. VCのキモチ
    証券会社の断り文句/リスク回避傾向の監査法人/派遣役員/決算を飾るよりも/男女関係は美しく~コンプライアンスという前に~/こんな会社に投資したい/ファンドの投資には期限がある/情報は隠さずに/株価はどのように決まるの?/投資先の上場はうれしいもの
  6. 弁護士のキモチ
    デュー・ディリジェンスの資料/国立大学教授に付与した新株予約権は賄賂?/実質的には自己株式取得?/その契約、解除されそうですけれど……/定額残業手当だと、労務管理がラク?/外資系のマネしてみました/管理職って何?/インターネットで私募債?/株主名簿はありますか?/従業員持株会って難しい?
  7. 日はまた昇る
    新興市場IPOはどう使うべきか?/種類株による上場/大地と投資

著者紹介

杉山央 hisashi sugiyama

弁護士

1980年札幌市生まれ。
2002年北海道大学法学部卒業、2003年北海道大学大学院法学政治学コース(企業法務コース)短期終了。司法研修所修了後、東京の法律事務所に入所。同事務所では、ベンチャー企業の設立からIPO及び上場維持に関する法的支援、VC投資、M&A・IPOの法務DDを中心に業務を行う。現在、赤れんが法律事務所代表(下川原慎吾弁護士との共同代表)、日本ベンチャーキャピタル協会、私法学会及び金融法学会会員。


茂田井純一 junichi motai

公認会計士

1974年千葉生まれ。
1996年一橋大学商学部卒業後、大手監査法人に入所。上場企業の法定監査を経験した後、IPO支援部門へ移籍、以来数多くのIPO達成企業・断念企業に携わる。その後中堅税理士法人を経て、株式会社アカウンティング・アシスト代表取締役に就任。最前線でIPOを指向するベンチャー企業・中堅企業の支援を行っている。


澤井泰良 yasuyoshi sawai

キャピタリスト

1969年東京都生まれ。1988年明治大学付属明治高校卒業。1992年明治大学政治経済学部卒業。大学卒業後、VC(ベンチャーキャピタル)に就職。現在まで、VCにて資本政策立案・審査・投資・投資先支援・回収等の業務を行う。


青嶋康雄 yasuo aoshima

IPOコンサルタント

1965年高松生まれ。都内の大学を卒業後、証券取引所に勤務。清算事務、売買監理業務を経て、上場審査を長年担当。その後、コンサルティング会社勤務を経て、独立。現在は、IPOに関するコンサルティングを中心に、M&Aや事業継承を含めた幅広い経営支援に携わる。IPOに関するセミナーも実施している。


チームIPO

IPO勉強会に集い、日々情報交換をする仲間達。証券取引所、証券会社、VC、弁護士、会計士、税理士、若手起業家など所属する業界は違えど、IPO関連業界で第一人者として活躍する面々、まさに多士済々。今回は都合により匿名となっているが、いずれ劣らぬプロフェッショナルである。

担当編集者より

どの新聞にも株式市況欄が必ず載っているし、ニュースでも 「本日の株式市場は・・・」と報道されています。これは、とても大事なニュースであることがわかります。その株式市場へ、企業が新規に株式上場することを『IPO(新規株式公開)』と称しています。本書はそれに従事している人たちの「感情のホンネ本」です。

IPOすることによって上場維持コストなどがかさみ、肝心の利益を圧迫することもあるようです。上場しなければ良かった、すなわち「株式後悔」。そうならないためにも、IPO業務に従事している著者たちが、あらゆる角度でIPOを多面的に斬っています。

立場や業務内容が違えば、見解も違う。互いの意見を交差させて、説例をより深く掘り下げています。審査の過程、ファイナンスの現場、労務規定、社長の私生活などなど。すなわちIPOの過程には、資本調達機能はもちろんありますが、あるべき企業像の姿が浮かんでくるのです。ファイナンスするための事業計画や労務規定がちゃんとしてないと、社長がだらしないと、IPOなどできないわけですが、それは未公開企業にも言えることではないでしょうか。

著者たちはIPO企業が増えることによって、日本経済が活性化されると言っています。「新しい企業と新しい産業が起動することで、日本が元気になる」確かにその通りだと思います。だからこそ「株式後悔」せずに、『IPOにもっと光を』と願うわけです。」

斉藤隆幸

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