文明を問い直す

著者:梅津濟美
175×115mm/500頁/
定価 2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN978-4-910595-11-5
発売日:2024/10/10

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『文明を問い直す』(1979年・八潮出版社刊行)復刻版

人間を忘れていないか?

「絶対値」+「人間」→「関係値」
人間にとって大切なのは絶対値そのものではなく、それと人間との関係値である

『文明を問い直す』(1979年・八潮出版社刊行)復刻版!
復刻に際し、著者未掲載原稿を収録した全500頁におよぶ魂の哲学書!


将棋でいうならへぼ将棋というのが我々素人のするものだ。升田、大山という人の将棋はなるほど見事かもしれないが、肝心なことは、いわゆる将棋人口なるものの間で圧倒的多数の人が素人であるという事実である。だとするとそういう素人の将棋、へぼ将棋というものが将棋の本流であるということになる、と少なくとも僕は考えている。
<素人の立場(一)>より

著者紹介

梅津 濟美〈うめつ なるみ〉

1917年 10月2日山形県羽黒山麓に生まれる。

1945年 東京文理科大学英語英文学科卒業。

1949年〜1950年 アメリカに留学。

名古屋大学名誉教授、中京大学文学部教授。文学博士(東京教育大学)。

1996年 10月7日没。

著書

『ウィリアム・ブレイクの研究』垂水書房
『ブレイク研究 改訂新版』八潮出版社
『ブレイクを語る』八潮出版社

翻訳

『ブレイクの手紙』八潮出版社
『ブレイク全著作』名古屋大学出版会

担当編集者より

『文明を問い直す』復刻版です。

今回の出版に際し、著者、梅津濟美氏のお弟子さんたちの協力で、未掲載原稿を収録することができました。

この復刻版の出版に尽力していただいた北村栄氏の、この本に対するとんでもない熱量をいただき500頁の大作となりました。北村氏が言われるとおり、梅津哲学全集と呼べるものだと、わたしも信じています。

復刊というのは、元の本にもう一度、魂を入れ直す、もしくは、魂を移し替えるものだと考えています。今回はそれを深く感じました。原稿を読みながら、現代の多くの人に読んでもらいたい、という思いをたっぷりのせています。ぜひ受け取ってください。

斉藤和則

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